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アジアンカフェをよろしく!

旅の夢をみよう いつかその場所を訪れるまでは  /  旅はヒーローになれる! 初めての街にはその舞台が用意されている。
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9日目 2017年10月12日 ポートモレスビー

パプアニューギニア入国

 PX11 マニラ・ニノイアキノ空港 (-1)21:25 → ポートモレスビー・ジャクソン空港 5:00

 10月4日から8日間でLCCに5本乗った(ジェットスター1本、スクート4本)。この旅で6本目のフライトはLCCではない。久しぶりに食事の出るフライトである。エア・ニューギニアのビーフはうまかった。

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 機内で観た映画『ワンダーウーマン』はおもしろかった。単純なアメリカンヒーローとは一線を画す映画に仕上がっていた。時代考証を精密にすることによって映画にある種の深みを与えていた。一方でエンターテインメント性を失っていなかった。

 舞台となったのは、原作の第二次世界大戦ではなく第一次世界大戦である。後日知ったことがある。時代を第一次世界大戦下としたのは、ヒロインのガル・ガドットの出身がイスラエルであることと関係があるらしい。もし第二次世界大戦下のドイツを舞台にしていたら、ワンダーウーマンはホローコーストの復讐になってしまう。

 観た映画のもう1本は『オデッセイ』である。こちらもおもしろかった。いつの日か人類は火星でじゃがいもを育てることができるのだろうか。

 2本の映画のせいであまり眠れなかった。

 4:50にポートモレスビー・ジャクソン空港に着いた。遅れてもよいときには遅れないのが飛行機である。

 パプアニューギニアの入国にはビザで必要である。日本のパプアニューギニア大使館でビザを申請すれば、写真を貼ったビザ申請書が必要だが、ポートモレスビー空港では必要ない。ビザ申請のために並ぶ必要はあるが、手続きの時間は長くない。ビザ発給と同時に入国管理が完了する合理的な入国審査が行われていた。つまりビザ申請と入国審査は同じ場所で行われるので並び直す必要はない。かって必要だった手数料(100キナ)はなくなっていた。

 10,000円を両替した。282キナが渡された。
 
 ジャクソン空港の到着フロアと出発フロアはともに1階である。

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タクシードライバーとの一戦

 宿泊先はエンシシハイツである。昨日メールが入っていた。ホテルチェックイン時に迎えてくれる2人の人物の名前、空港からタクシーに乗った場合の料金、宿泊料金をクレジットカードで支払いできないことなどが書かれていた。

 エンシシハイツまで6kmある。タクシーに乗るしかない。このホテルより近い場所に安いホテルはなく、2軒あった安い民泊は8kmほどのところにあった。民泊の方向にバス路線があるかどうかを確認できなかった。もっともエンシンハイツのほうもバス路線があるかないかはわからない。幹線道路が近いところを走っているので、バス路線があるだろうと推測しただけである。

 問題は距離よりも治安である、と書きながら、治安については高を括っている。朝っぱなからラスカル(強盗団)は出現しないだろう。

 あまりに早い時間に着いた場合、エンシシハイツも困るだろう。時間をつぶすために出発フロアにあった小さなカフェに入った。空港で唯一つのカフェである。リストレット(エスプレッソ)を飲んだ。

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 空は明るくなってきた。タクシーで行くか歩くかを迷いながら、空港ビルの外に出た。空港関係の人に尋ねてみた。

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 エンシシハイツに行きたいのですが、どっちの方向ですか?
 エンシシハイツは有名じゃない その近くにあるワイガ二ロッジをめざすといい 歩いていくの?
 歩きます
 遠いですよ
 知っています 歩くのは危険ですか?
 危険ということはないです

 危険ではないらしい。天使は微笑んだ。意気揚々と歩き始めたが、その先にいた駐車場の警備員が別のことを言った。

 危険だ 今タクシーを呼んであげるから
 いや歩く
 ダメダメダメ

 そのとき別の警備員の乗る車が通りかかった。Jマートショッピングセンターまで乗せてくれることになった。車には2人乗っていた。

 下りるときに10キナ要求してきた、ひそひそ話をするような小さな声で。ニタニタと笑いながら。嫌な感じである。もちろん断った。この10キナ要求で、ウキウキしていたムードは消えた。そういう土地柄だということだ。

 500mほど乗せてくれたのだから、本来は感謝すべきことであるのだけれど。

 Jマートショッピングセンターは大きな通りが交差するところにあった。数台の客待ちのタクシーがいた。

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 最初に逢った駐車場の警備員にタクシー代は10キナ(≒344円)ぐらいだと確認してあった。その金額を軸に交渉した。

 ワイガニロッジの近くにあるエンシンハイツまでは「20キナ」、タクシードライバーはそう言った。ドライバーはいかにもぼりそうな感じだったが、交渉するとあっさりと10キナになった、半額である。しかも一気にそうなった。

 8キナ(≒275円)だったら乗る、と言ってみた。8キナになった。このタクシーで行くことにした。

 5kmほど走った。目的地とは異なるところに向かっているようだ。なんとなくそういう気がするということなのだが、こういう勘はほぼ当たっている。

 結論から書くと、ドライバーはエンシシハイツはもちろんワイガニロッジも知らなかった。知らないで運転していることが途中でわかった。止めてくれと言ったが、止めようとしない。ドライバーは笑っていた。

 怒鳴ってようやく止めさせた。「止めてくれ」と私が言ったら「止める」ことを約束させた。

 スマートフォンのグーグルマップを起動させた。オフラインの地図をダウンロードしているので地図は表示されるが、位置情報が表示されない。グーグルマップのコピーを持ってきているが、地名表示はあまりに少なかった。ただ、この場合に必要なのは地図そのものではなく位置情報である。

 車はワイガニ地区に入ったと思うが、走行地点がわからない。もっともグーグルマップの住所と実際の場所が異なることが今まで数回あったので、位置情報が機能しても目的地に正しく着けるとは限らない。

 停めたタクシーを下り、歩いていた2、3人に尋ねている(私が尋ねている)途中で、ドライバーが「ワイガニ***(なんとか)」という別のところに向かっていることがわかった。目指しているのは「ワイガニ***(なんとか)」ではなくワイガニロッジ(ホテル)である。タクシーに乗ってから「ワイガニロッジ」という名前を私は10回ほど連呼していたのに、選挙カーから流れてくる候補者名のように。

 念のために断っておくと、ワイガニロッジは目的地ではない。ワイガニロッジは、予約してあるエンシシハイツから300mほど離れたところにある、多くの人が知っているらしいホテルだということで、とりあえず目印にしているだけである。ワイガニロッジでさえ直接の関係はないのに、「ワイガニ***(なんとか)」とやらは「あっしには何の関わり合いもございません」。

 ドライバーは自分の正当性を主張していたが、私に質問された道行く人たちはワイガニロッジの方向を教えてくれた。タクシーは大きな交差点をまちがえて曲がってしまったようだ。これ以上、こいつの助手席に座るのはうんざりである。すでに1kmほど余計に走っている。8キナ払って引き取ってもらう。ワイガニロッジもエンシンハイツも1km圏内にあるはずだ。

 ところがタクシードライバーは「20キナをよこせ」と主張してきた。

 やれやれ。まったく予想していなかったわけではないけれど。

 交渉後の金額ではなく最初に提示した金額を払え、とタクシードライバーが言ってきたことは今までにもあった。最後にこの種のトラブルがあったのはインドだった気がするが、タクシーにはほとんど乗らないので頻繁にあるわけではない。

 数年ぶりに遭遇したこの面倒くさいヤツを撃退しないといけない。

 とりあえず戦闘能力70ぐらいで戦うことにした。50だと迫力に欠けるだろう。

 まずは駐車場の警備員が10キナで行けると言っていたことを話した。交渉は20キナ(≒688円)→10キナ(≒344円)→8キナ(≒275円)という経過を辿り、8キナで合意したはずである。合意は契約であり、ムービングゴールは許されない(ムービングゴールとは、あらかじめ設定された共通認識であるはずのゴールがあとでずらされることである)。

 相手は譲らないが私も譲らない。

 こういうときの金額の決め方として世界共通の方法は両者の主張の「なかを取る」である。私は平均値〔(20+8)÷2=14キナ〕で折り合いたくはないが、集まった人だかりは子供を含め7、8人になっていた。集まってきた人のなかには、20キナを払うべきだという人がいた。10キナあるいは8キナでよいという人はいなかった。完全アウェイである。日の丸ははためいていなかった。

 タクシードライバーはあいかわらず20キナを主張していた。

 15キナ(516円)で決着した。

 私は頑張って交渉しなかった。戦闘能力を100にして戦わなかった。

 理由はエンシシハイツから昨日届いていたメールにある。宿泊先のエンシシハイツから送られてきたメールには、ホテルまでのタクシー料金は40キナ(≒1,376円)と書かれていた。メールを読んだとき、私はこの料金を高いと思ったが、それを基準に考えると、決着した15キナという金額は割安である。

 あっさり解決してしまった。トラブルのあとの不快感はなかった。

 ここからは徒歩である。さっきまでタクシーが走っていたワイガニ・ドライブまでもどった。エンシシハイツまでの600mほどを歩いた。丘陵地帯の道は曲がりくねっていた。


エンシシハイツにチェックイン

 エンシシハイツの出入り口はトタンで覆われていた。殺風景な風景のなかに警備員が2人いた。トタンを張り巡らせているのは治安のためであるが、2人の愛想はすこぶるよかった。

 警備員はホテルのスタッフに連絡を入れてくれたが、すぐにチェックインはできないと言われた。仕方がない、エンシシハイツに着いたのは7:30である。

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 チェックインタイムは14:00である。「早朝に着くので荷物を預かってほしい」とメールをしておいたが、Wifiにつなぐことができなかったので、返事が来ているのかどうかわからなかった。

 15分ほど待っただけで、8:00前にチェックインをさせてもらえた。外出しているオーナーがもどってからでないと鍵を渡せないと言われたが、30分後には手元に届いた。

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 鍵のすぐあとに、突然朝食が部屋に運ばれた。朝食はホテル料金に含まれていないしリクエストもしていなかったが、無料だというので遠慮なくいただいた。予約しているのは2泊である。仮に朝食が付いた場合でも、それは明日と明後日の朝食ということになるはずだ。

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 この朝食は翌日も翌々日も部屋に運ばれた。2泊3日の滞在で私は朝食を3回食べることができた。マニラにもどったとき、ブッキングドットコムでもう一度予約内容を確認してみたが、「朝食はなし」となっていた。

 飛行機内でほとんど寝ていなかったので、ベッドに横になったらすぐに寝入ってしまった。


ポートモレスビーの1日があっけなく終ってしまった

 13:00頃、目が覚めた。

 今日一日を棒に振った、起きたときそう思った。

 ささやかな抵抗を試みた。ホテルの近くを歩くことぐらいはできる。

 14:00頃、外に出た。近くに学校があった。生徒たちが囲いのなかから話しかけてきた。

 ワイガニ・ドライブに出た。

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 スーパーマーケットの前ではカラフルな服をまとった女たちが派手な服や小物を売っていた。この国で人々の写真を撮るのは簡単である。それどころか喜ばれる。次から次に撮影のリクエストがくるので断るのに苦労するくらいだ。

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 リクエストに応じ市場で撮影しているとき、雨が降ってきた。

 すぐに止むのが南国の雨である。雨は強くなかったが、それでもみんな徐々にスーパーマーケットに避難し始めた。

 雨が小降りになったとき、傘を取りにエンシシハイツにもどった。エンシシハイツに着いた直後、雨足は強まった。

 雨はすぐに止んだが、もう外に出る気はしなくなった。本当に一日がつぶれてしまった。

 エンシンハイツにWifiの設備がないことはブッキングドットコムに記載されていた。1泊7,835円の部屋でやることは旅日記を書くことしかなかった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

パプアニューギニアについてまとめておく。

パプアニューギニア①

 世界で2番目に大きい島はニューギニア島である。その東半分と周辺の島々からなるのがパプアニューギニアだ。そこは秘境であり800の部族がそれぞれの言語と文化を持ち暮らしている。

 情報は少なかった。図書館で借りてきた「地球の歩き方パプアニューギニア」は「GEM STONE」シリーズとして出版された。内容はまるで雑誌のようで、ガイドブックとしての機能を放棄していた。パプアニューギニアの人口と面積はわかったが、歴史と称した2ページ分の年表と2ページに渡って記載された政治・経済の内容は乱雑極まりなかった。中学社会の教科書を見習うべきだろう。首都の地図すら記載されていないガイドブックにバス情報が載っているはずはなかった。住所と電話番号しかないホテルの記載に意味はない(20年くらい前の「地球の歩き方」のホテルの記載はまだそういった体裁だった)。

 飛行機内の座席ポケットにある機内誌程度の記事を集めたレベルの書籍が売れるはずはなく、2009年12月の初版はそれが絶版となったようだ。マーケットは正当な評価をしたということである。図書館でこの本を借り必要な6ページほどをコピーし返却した。


パプアニューギニア② 言語

 パプアニューギニアは4つの地方に分類され19の州と首都で構成されている。独立は1975年で、オーストラリアとのつながりは強い。

 公用語は英語、ピジン語だが、800の言語があると言われている。それは部族の数と一致する。ピジン語は英語からの借用で成り立つ言語である。学習するのは難しくないかもしれない。

 ありがとう → tenkiu tru テンキュー トゥルー
 ごめんなさい → sori tru ソーリー トゥルー
 私は元気です → Mi orait ミー オレイト、

[私]は [Mi](ミ)しかない。[I][My][Me]はない。[あなた]は[Yu](ユ)で、[私たち]は[We]ではなく[Yumi]となる。


パプアニューギニア③ ラスカルと治安 → 翌日ラスカルたちに遭遇することをこの日まだ私は知らない。

 国の全域で治安はよくない。首都ポートモレスビーの治安は最悪であるといわれている。世界で最も住みにくい都市ワースト3の常連である。外国人が歩いていると、ラスカル(強盗団)に金品を奪われる可能性は低くない。ブログの旅行記を5つ読んだ。そのうちの2件それぞれに、ブログの「管理人本人」が遭遇した(つまり伝聞でない)盗難と暴行の記載があった。その発生確率は驚愕に値する。

 首都の空港から街中まで遠くはないが、バス路線はない。ラスカル(強盗団)に変貌する可能性のあるタクシーを利用しないで、ホテルに送迎を依頼しておくのは半ば常識化している。今朝私はタクシーを利用したけれど。

 空港、ホテル、街中、スーパーマーケット、バスのなか、外国公館、住居周辺など犯罪はどこでも発生している。警察署内で発生していると書かれてはいなかったが、国際線ターミナルと国内線ターミナルの間の100mでラスカルが出現する国である。

 外国人だけが狙われているわけではない。住民もまた被害にあっている。ラスカルは公平なのだ。強盗事件は日本の約75倍、殺人事件は約40倍らしい。シリアやフィリピンのマラウィなどの戦闘地帯を除いた場合の、世界最悪地帯と考えたほうがよいかもしれない。

 日本にいるときツアーを探してみた。参加するつもりはもちろんないが、見どころを知っておくためである。所要3.5時間のポートモビスレー観光の内容は「送迎、国会議事堂見学(下車)、国立植物園見学(入場)、ダウンタウン(車窓)、中華料理の昼食、送迎」となっていた。特筆すべきはダウンタウンを「車窓からの見学だけ」で済ますことである。これには治安の悪さがかかわっている。

 パプアニューギニアに派遣される青年海外協力隊が男性に限られているのは治安が悪いからである。その男性隊員がポートモビスレーにだけ派遣されないのはポートモビスレーの治安が極端に悪いからである。

 ちなみにツバルに青年海外協力隊が派遣されていないのは、隊員がホームシックにかかりやすいからである。それほどツバルには何もない。しかし総計42,367人(2015年3月末)の派遣人員のなかで、ツバルに行った人は1人もいないのはどうかと思う。ツバルの治安はすこぶるよい。国土があまりに狭く、ツバルを脱出する飛行機が週2便なので、犯罪者はすぐにつかまるだろう。

 翌日ラスカルたちに遭遇することをこの日まだ私は知らない。


パプアニューギニア④ 魔女狩り、人食いなど

 パプアニューギニアには魔女がいるといわれている。魔女がいるところに「魔女狩り」が存在する。黒魔術をかけた者を裁くというリンチ殺人事件で残忍な殺され方をした女性たちがいた。人の死は自然なものでなく魔術のせいだと思っている。

 体や顔にペイントをしているコロワイ族は人食いといわれている。被害にあった外国人がいる。未遂だったケースもある。原始時代のような文化が一部で残っているらしい。

 国土の多くに原初の自然が残っている。そこには人が住んでおり人の営みもまた原初の自然に添うかたちで存在している。意図的に保存されているというのとは少し異なるようである。ただ高額なツアー料金から供給される金が彼らの生活に回っているということはそれもまた保存の1つのスタイルだといっていいかもしれない。

 ヨーロッパの入植後、宣教師は熱心にキリスト教の布教をしたらしい。人口の99%はクリスチャンで日曜日には教会に通っている。
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