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旅の夢をみよう いつかその場所を訪れるまでは  /  旅はヒーローになれる! 初めての街にはその舞台が用意されている。
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国際列車はウクライナに向かっている!

12日目  2016年1月17日  ミンスク ミール城

 8:00前にホステルヴィヴァを出た。昨日の20:00頃、交代でやってきた夜勤の女の子がソファで寝ていた。

 外はまだ暗かった。主な道路の人が通りそうなところだけであるが、除雪車が掻き分けた跡があった。

 昨日雪のなかをミンスク駅から迷わずにたどり着いたホステルヴィヴァから、ミンスク駅までの途中で迷ってしまった。昨日歩いた道なのに。言い訳をしておくと、除雪の弊害で、掻き分けられた雪がうず高く積まれていたため、歩くべき道路が見えなかったのだ。

 20分ほど余計な時間をかけ、ようやくたどり着いたミンスク駅の裏側からホームの下を潜る通路を通って、駅の正面に行った。ミンスク駅の地下の荷物預かり所でリュックを預けた。駅前から西のほうに行ったところにミンスク・中央バスターミナルがあった。あまり大きくないようだ。

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 8:20発のミール城行きのチケットを買った。窓口で「ミール城まで」と言えば、十分通用する。世界遺産になっている村と城である。

 ミンスクを出たバスは南西方向に道のり90kmを走った。道路の両脇は雪に覆われていた。高速道路のような高規格の道路で、渋滞とは無縁の交通状況のなか、年季の入ったバスは疾走した。これでもかというくらいに、しかし転覆はしない程度に。

 車内に暖房はなかった。ドアも窓も閉め切っているのだから少しは暖かくなるはずなのだが、とにかく寒かった。手袋をしてフードを被ったまま乗っていた。車内で言葉を発した乗客はいなかった。

 1時間半近く走ったバスは右に折れ、田舎道を北に走った。のろのろとした走りが似合うような雪景色のなかを。

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 バスは村に入っていった。広場の一角の、バスが停まった目の前の小さな家がバスのチケット売り場だった。帰りのバスを確認しようとしたが、室内に掲示された時刻表をうまく読むことができなかった。行き先らしきなかに、ミンスクの文字はいくつかあった。夕方までに帰るつもりなら、それほどバスの時刻を気にする必要はなさそうだ。

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 バス乗り場のある広場からミール城らしきものが見えた。雪に足を取られながら歩いた。

 ミール城は美しかった。塔は雪に映えていた。背景に薄い青があったからだ。せめてこれくらいの景色を見せてもらわないと、この時期に来た意味はない。

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 しかし2日前(1月15日)に見たトゥラカイの城ほどではない。トゥラカイの城の脇役はすばらしかった。周りにあったのは湖と森と木の橋とそこまでの歩道だけだった。雪と夕陽と靄は幻想的で絵画的だった。車が泥の混じった雪を跳ねているミール城の周辺のようなことはなかった。

 入り口がどこかわからない。足を踏み入れたあとがない。私が足跡を作るしかない。私のあとに道ができた。なんとなく入り口のほうまで進むと、車のタイヤ跡があったので、入り口らしいところはわかった。城のなかに入った。

 すべてが公開されているわけではなかった。監視員が随所で見守るなか、しっかりとした公開がされている場所は多くなかった。地下でコートを預け、階段を上っていく。2階から5階までが展示スペースになっていた。

 15世紀から16世紀に建てられた城で、最初はゴシック様式として建て始めたが、最後にはルネサンス様式として完成させられたらしい。城の主がモダンを追った。というより、主が変わっていく過程でモダンの質が変わっていったということなのだろう。ナポレオン戦争時には損傷し修復されていた。第二次世界大戦のとき、ユダヤ人のゲットーになっていた。

 4つの塔は城壁と一体化しておらず、壁から突き出ている。つまり城壁から独立した格好になっている。防御を考慮していなかったからといわれているらしいが、それがどういうふうに防御的でないのか意味はわかりにくい。

 展示は平凡なものだった。どこにでもある展示である。当時の生活を知ることはできた。世界中の城に入って、甲冑を見ることができない城はないだろう。上の階に行くほど豪華になってくるのは、城主が上に住んでいたためだろうか。その分、柄モノが増えていった感じがした。一番豪華だったのは天井の装飾だった。廊下は主に展示に使われていた。

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 城の一角はホテルになっていた。

 何も展示されていない塔に昇ることができた。あやうく見過ごしてしまうところだったが、ミンスクから来た親子がそれを見つけて昇り始めた。段差があるらせん階段を昇っていったが、展示物はなく、窓は汚れていて外の景色はほとんど見えなかった。

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 子供のほうは城に飽きていたようだったが、父親が熱心に見ていた。50,000ベラルーシ・ルーブルの札に印刷されていると教えてくれた。愛されているじゃないかミール城。

 バスのチケット売り場でバスを待っているときに、持っている札をすべて確認してみた。100,000ベラルーシ・ルーブルにも城があった。ベラルーシ・ルーブルのすべての札は建物で統一されているようだ。ベラルーシにはコインがない。

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 広場の一角にあった教会では礼拝が行われていた。今日は日曜日だった。

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 12:29発のバスに乗った。ミンスク・中央バスターミナルにもどったのは14:00ちょうどだった。

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 帰りのバス料金は53,400ベラルーシ・ルーブルだった。行きは59.200ベラルーシ・ルーブルである。バスは似たような古さで、ともにエクスプレスの名称が付いていた。料金の違いの意味がわからないが、客の少ない時間帯に料金を下げている可能性はある。

 ミンスクは晴れていたが、寒かった。駅の地下で軽い食事をした。

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 昨日街のいたるところでフル稼働していた除雪車は今日も仕事の手を緩めていなかった。あれだけ積もった雪が駅前からかなり姿を消したのは気温が上がったからではない。気温はむしろ低くなっていた。駅前の雪を踏まなくても歩けるところが増えたのは、ひとえにミンスク市民とミンスク市の頑張りに寄るところが大きい。昨日と今日を命名するのなら「雪と除雪車のベラルーシ」となるだろう。

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 夕刻から夜のミンスクを少し歩いた。

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 たまたま入ったレストランではない。ようやく見つけたレストランである。「地球の歩き方」には地図のレストランマーク以外に、ベラルーシ料理のページもレストランのページもなかったが、メニューにはベラルーシの家庭料理があった。中身はよくわからなかったが、注文してみた。いかにも家庭料理風の大きな皿には、ソーセージのぶつ切り、ベーコン、ハム、じゃがいも、目玉焼きが盛られ、チーズがたっぷりかけられていた。チーズとソーセージの味は反発しあっていたが、まずいわけではなかった。ビールは甘かった。オレンジを入れた台湾ビールのようだった。

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 やることがなく3時間ほど前からミンスク駅で時間をつぶした。こういう時間が嫌いではない。欧州の夜行列車を待つときは楽しい。コーヒーを2杯飲み、残ったベラルーシ・ルーブルで菓子を買った。

 ミンスク駅で、列車のキエフ到着時刻を確認した。明日の7:51だった。思った以上に早かった。少し前まで、21:00台にミンスクを出た夜行列車は、翌日9:00台にキエフに到着していたはずだ。高速化が推し進められたので速達化したのか、私の勘違いなのか。だからといって、ベラルーシ出国が本日中というわけにはいかない。

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 22:42、ついに列車は動き出した。列車は明日、キエフに着くだろう。私は列車とともにキエフ駅に着くことができるのだろうか。

 私をキエフへ! ミンスクの夜空に烏が飛んでいた。

 夜目を引き裂き、列車は轟音を立て走った。
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